今から7年前の今日、17年間共に暮らしてきた
るんが他界しました。
るんはとても気性が激しく、でもとっても臆病で
体全部を使ってその時々の感情を露にする
とっても無邪気な犬でした。
私の父親がすごく厳しくて、時には残酷すぎるような
体罰も受けたりしたこともありました。
そんなるんの最期は、まるでるんの生涯を象徴するかのような
壮絶な死でした。
癌が体中に転移し、最後の数週間は激しい痛みとの戦いでした。
そのあまりの苦しみように、一度は安楽死も考えました。
だけど先生は「天命をまっとうするまで見守ってやることが
大事」とおっしゃったのです。
そしてまた苦しむるんを抱きかかえ車に乗せると、
あの時もし先生が「わかりました」と言ってるんを
安楽死させていたら、今、私の腕の中にいるるんは
生きてはいなかった・・・
そう思ったら、これでよかったという思いと
またるんに辛い思いをさせてしまうことになったという思いで
涙が溢れて、溢れてとまらなかったことを、今でもハッキリと
思い出します。
その日から2日経った明け方、痛みに苦しむるんの激しい
うめき声がだんだんと力を無くし、るんは息をひきとりました。
最後の最後まで苦しみぬいたるんの死は、一生私達家族の
心に残り続けていくでしょう。
いつまでも悲しんでいてもいけないのはわかっていても、
今日を迎える度に、あの日と同じような冷たい空気を
感じるたびに、るんの苦しむ姿や、冷たくなっていった
るんの姿が鮮明に蘇ってきてしまうのです。
るんの死そのものが悲しいのではなく、るんの生涯を思うと
涙がとまらなくなってしまうのです。
だからこそ、今ある家族を、自分自身が後悔しないように
もっともっと優しくしよう。もっともっと大切にしよう。
そう教えてくれたのがるんの死だったんだと思うのです。